「川ガキ、しってる?~水辺で遊ぶ子どもたち~ 村山嘉昭写真展」

水生物館特設展「川ガキ、しってる?~水辺で遊ぶ子どもたち~ 村山嘉昭写真展」を開催します

当園の水生物園(分園)にある水生物館では、都内の河川環境と、それぞれの環境に生息する生きものの展示を行っています。
今夏、写真家・村山嘉昭氏の協力により、水生物館では「川ガキ」の写真展を開催します。
「川ガキ」とは水辺を遊び場とする子どものことを呼び、かつては、日本の川であたり前に見られる存在でした。
本写真展では、村山氏が日本各地の水辺で長年にわたって撮影してきた生き生きとした「川ガキ」の姿を通し、水辺や自然にふれることの楽しさや魅力を伝えます。

 公式サイトはこちら

展示日時

2025年7月21日(月・祝)~2025年8月31日(日)
休園日:月曜日(祝日の場合は開園し翌日休)

9時30分~1645
※水生物館の開館時間に準じる

出展

村山嘉昭氏(ホームページ https://muracame.com/

【村山氏からのコメント】
水辺を日常的な遊び場にしている子どものことを私は親しみを込めて「川ガキ」と呼んでいます。
川ガキは自宅から水着姿のまま水辺へ向かい、魚などを追いかけ、友だちやきょうだいと泳いだりして遊んでいます。
どの子もはちきれんばかりの笑顔をしているのが特徴で、川ガキが〝生息〟する地域では、そこに暮らす大人たちも水辺に関心がある傾向にあります。
水辺遊びの楽しさを知るだけでなく、どこが危ないかを地域が知り、見守っていたりするのです。
かつては至るところで姿を見かけた川ガキですが、近年はその存在が貴重に思えるほど全国的に減少傾向にあります。
水質悪化や河川開発の環境変化も減少要因のひとつですが、水辺を必要以上に危険視する社会の風潮が絶滅に拍車をかけていると、私は考えています。
川から人が遠ざかり、水辺を含む自然環境に無関心になればなるほど、川ガキは姿を消していくのです。
青空を映して流れる川面には、セミの鳴き声をかき消すような笑い声が良く似合います。
水しぶきを上げながら自然の中で遊ぶ川ガキの姿は、未来へ残したい大切な日本の原風景。
川ガキを絶滅させないためにも、身近な水辺環境に関心を向けて欲しいと思っています。

【村山氏プロフィール】

1971年、神奈川県横浜市に生まれる。農業出版社の写真部勤務を経て、2005年からフリーランスとして独立。2017年に都内から徳島県徳島市へ移住。
2000年から個展「川ガキのいるところ」を全国各地で開催しているほか、多くの写真展を行う。
主な著作は『川ガキ(飛鳥新社、2012年)』『石木川のほとりにて〜13家族の物語(パタゴニア、2016年)』『サバニ 旅をする舟(海想、2016年)』など。

 

展示場所

井の頭自然文化園
水生物園(分園)水生物館特設展会場

 

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