[住所]関前5-4-13
[電話]0422-37-0222
[定休日]水曜日
[営業時間]11時〜20時
武蔵境通りの境浄水場正門の斜め前、国木田独歩の文学碑からも近い。良く目立つ電光掲示の武蔵野地粉うどんの看板が気合たっぷりだ。お店はこじんまりとした作り、15人ほど入れる。店主の中田勝利さん(67)は30歳のときに脱サラして立ち食いそば屋からスタートした苦労人で、平成7年、現在の場所に「仲屋」を開店した。お店は奥様のミチ子さんと2代目の亮一さん(42)が手伝う。
中田さんは「うちが武蔵野地粉うどんの記念すべき市販第一号店なんですよ。平成21年1月1日に始めました。それまで地元でとれる小麦粉を使って研究を重ねました。青年会や奥さん方にも大変世話になった」と、当時の苦労を語る。
うどんは機械練りの手切り。「仲屋」では、もりタイプがメニューに載るが、注文があればかけも作ってくれる。もりは、白くてピカピカの中太乱切り。ひとくち食べるとコシの強さに驚くが、歯ごたえは絶妙で固め好きにはこたえられないうまさだ。大盛を無料サービスしてくれるが、女性の注文が多いというのもうなずける。
汁は濃い目で独特の甘さがある。よく見ると油がうっすらと浮いているがこれがおいしさの秘密。「うちは、千葉の元気ブタ≠ニいうブランドの肉を使っています。この肉からはきれいな油が出る。肉も甘みがあってさっぱりしている」(中田さん)。御主人の話す通り、しょうゆとカツオ節と元気ブタが見事にマッチしたつけ汁は、地粉うどんの魅力を最大に引き出す名パートナーとなっている。
平成20年の「Musashinoごちそうフェスタ」第一回出品で大好評を得た人気の味で、うどん好きの情報通が訪れる店でもある。ピリ辛の「酸辣(スーラー)うどん」も名物として人気がある。