[住所]三鷹市井口5-2-13
[電話]0422-32-7023
[定休日]水曜日
[営業時間]11時〜15時、17時〜20時
福島県会津若松出身の猪俣君雄さん(63)は、15歳で上京。給食の仕事を皮切りに、吉祥寺井の頭公園近くにあったそば屋「若松」で修業し、昭和52年、現在の境南町5丁目にのれんわけで出店した。今は奥様と2代目の君和さん(30)とで店を切り盛りする。
若松で出す武蔵野地粉うどんは、きしめんを太くしたタイプの平打ちをもりで出す。手で切るため太さがややふぞろいの田舎風だが、かえって汁が良く絡んでうまい。歯ごたえがしっかりしていて、コシがつよいのが特色。これを熱々のやや甘口の汁につけてズルッズルッといただく。ブタバラ肉、しめじ、ねぎ、細切りのナスがうどんと汁に良く合う。
ただし、うどん粉を練るのに手間がかかるため一日限定5食のみ(850円)。お客さんの注文を聞いてから、生からゆであげるので注文してから15分はかかる。急いでいるときや混雑時は避けて余裕も持って出かけたい。かけタイプにも応じてくれる。
そばも、もちろんこだわりの自家製麺。つなぎを使わない珍しい通好みの十割そばがある。手打ちの「十割せいろ」はお店の看板商品だ。ブタ肉と大根おろしの「みぞれそば」といった変り種も人気がある。中華そばやタンメン、みそラーメン、ごはんものも充実していて、一人前から出前を引き受けてくれる。
地域に愛される肩のこらない昔ながらの町の人気のおそば屋さんが「若松」のイメージ。お店は天文台通り沿いで三鷹市の井口新田交差点に近い。武蔵境を背にすると右側に広い駐車スペースが広がる一角が目印。5台ほど入れる駐車場もあり、クルマでふらっと入れるのが利点。タクシーの運転手さんも立ち寄りやすいお店である。